エンジン・オイルについて第1弾!!
【エンジンオイルの種類と選び方:車の性能や用途に合ったものを】
エンジンオイルは、エンジン内部の金属部品を潤滑し、摩擦や摩耗を軽減する重要な役割を担っています。適切なエンジンオイルを選ぶことは、車の性能維持や燃費向上、さらにはエンジン寿命を延ばすためにも重要です。
エンジンオイルの種類
エンジンオイルは、ベースオイルの種類と粘度グレードの2つの要素によって分類されます。
1. ベースオイルの種類
ベースオイルは、エンジンオイルの主成分となる油です。大きく分けて以下の3種類があります。
- 鉱物油:最も安価なベースオイルで、歴史も長いです。エンジン保護性能は比較的低めですが、低温流動性に優れています。
鉱物油 エンジンオイル
- 部分合成油:鉱物油と合成油を混合したもので、鉱物油よりもエンジン保護性能や耐熱性に優れています。コストパフォーマンスも良好です。
部分合成油 エンジンオイル
- 合成油:化学合成によって作られた高性能なベースオイルです。エンジン保護性能や耐熱性、低温流動性に優れており、高性能車や過酷な環境下で使用される車に適しています。
合成油 エンジンオイル
2. 粘度グレード
粘度グレードは、エンジンオイルの粘度を表す指標です。数字とアルファベットの組み合わせで表され、数字が低温時の粘度、アルファベットが高温時の粘度を表します。
- 低温粘度: 数字が小さいほど低温時に柔らかく、始動性や燃費に優れます。
- 高温粘度: アルファベットが後ろに行くほど高温時に硬く、高温での潤滑性や耐熱性に優れます。
具体的な粘度グレードとしては、0W-20、5W-30、10W-40などがあります。
エンジンオイルの選び方
エンジンオイルを選ぶ際は、以下の要素を考慮する必要があります。
- 車の取扱説明書: 車種ごとに推奨される粘度グレードが記載されています。基本的には、この粘度グレードのオイルを選ぶのがおすすめです。
- 運転環境: 寒冷地を走行する場合は、低温粘度の低いオイルを選ぶ必要があります。逆に、高温多湿な地域を走行する場合は、高温粘度の高いオイルを選ぶ必要があります。
- 車の使用状況: 高速走行やスポーツ走行を行う場合は、高性能な合成油を選ぶことをおすすめします。
その他の注意点
- エンジンオイルは、定期的に交換する必要があります。交換時期は、車の取扱説明書に記載されていますが、一般的には5000km~10000km走行毎が目安です。
- オイル交換を行う際は、同時にオイルフィルターも交換することをおすすめします。
- 複数の種類のエンジンオイルを混ぜて使用することは避けてください。
【エンジンオイルの交換時期とは?適切なタイミングで交換しよう】
エンジンオイルは使用随着に劣化していきます。劣化が進んだオイルは潤滑性能が低下し、エンジンを傷める原因となります。そのため、定期的にエンジンオイルを交換する必要があります。
エンジンオイルの交換時期
エンジンオイルの交換時期は、車の取扱説明書に記載されています。一般的には、以下のいずれかに該当したら交換時期となります。
- 走行距離: 5,000km~10,000km走行毎
- 使用期間: 6ヶ月~1年毎
上記はあくまでも目安であり、車の使用状況によっては、もっと早く交換が必要になる場合があります。以下のような場合は、早めに交換することをおすすめします。
- 短距離走行が多い: 短距離走行では、エンジンオイルが十分に温まらず、劣化が早くなります。
- 渋滞路を走行する: 渋滞路では、エンジン回転数が低く、オイルの循環が悪くなります。
- 埃や砂が多い環境で走行する: 埃や砂はエンジンオイルに混入し、劣化を早めます。
- スポーツ走行をする: スポーツ走行では、エンジンオイルに大きな負荷がかかります。
エンジンオイル交換の重要性
エンジンオイルを交換しないと、以下のような問題が発生する可能性があります。
- エンジン性能の低下: 潤滑性能が低下したエンジンオイルは、エンジンの動きを妨げ、性能を低下させます。
- 燃費の悪化: 摩擦が多くなったエンジンは、燃費が悪くなります。
- エンジン内部の損傷: 劣化が進んだオイルは、エンジン内部の金属部品を傷める可能性があります。
- エンジンブロー: 最悪の場合、エンジンブローを起こし、車が動かなくなる可能性があります。
適切なタイミングで交換しよう
エンジンオイルは、適切なタイミングで交換することが重要です。車の取扱説明書に記載されている交換時期を守り、定期的に交換しましょう。
また、車の使用状況によっては、上記よりも早く交換が必要になる場合があります。普段の運転状況をよく観察し、エンジンの調子に異変を感じたら、早めに交換することをおすすめします。
【エンジンオイルの交換方法を徹底解説!自分でできる簡単メンテナンス】
自分でできるエンジンオイル交換方法を徹底解説します。
準備するもの
- 新しいエンジンオイル (車の取扱説明書に記載されている指定のものを使用)
- オイルフィルター (車の取扱説明書に記載されている指定のものを使用)
- オイルパン
- ラチェットレンチ
- ソケットレンチ (オイルフィルターレンチが必要な場合)
- トルクレンチ
- じょうご
- 漏斗
- ウエス
- ゴム手袋
- 段ボール
- 新聞紙
手順
- エンジンを温める
エンジンを約5分間アイドリングさせ、エンジンオイルを温めます。温めることで、オイルが流れやすくなり、交換作業がしやすくなります。
- 車を安全な場所に止める
平坦で安全な場所に車を止め、パーキングブレーキをかけます。車輪止めを使用するのもおすすめです。
- ボンネットを開ける
ボンネットオープナーを引いて、ボンネットを開けます。ボンネットステーをしっかりと固定します。
- オイルパンを置く
オイルパンをエンジンの下に置き、古いオイルが漏れるのを防ぎます。
- ドレンボルトを外す
ラチェットレンチとソケットレンチを使って、エンジンオイルのドレンボルトを外します。ドレンボルトから古いオイルが流れ出すので、注意が必要です。
- オイルフィルターを外す
オイルフィルターレンチを使って、オイルフィルターを外します。フィルターから古いオイルが流れ出すので、注意が必要です。
- 古いオイルを抜く
古いオイルがすべて流れ出るまで待ちます。オイルパンに溜まったオイルは、廃油処理業者に処分してもらいます。
- ドレンボルトとオイルフィルターを掃除
ドレンボルトとオイルフィルターの古いオイルや汚れを拭き取ります。
- 新しいガスケットを装着
新しいオイルフィルターに、新しいガスケットを装着します。
- オイルフィルターを装着
オイルフィルターを手で締め付け、その後、オイルフィルターレンチを使って、適正トルクで締め付けます。
- ドレンボルトを装着
新しいガスケットをドレンボルトに装着し、ラチェットレンチとソケットレンチを使って、適正トルクで締め付けます。
- 新しいエンジンオイルを注入
じょうごを使って、新しいエンジンオイルを指定量まで注入します。オイルレベルゲージを使って、オイル量を確認します。
- エンジンを始動し、オイル漏れを確認
エンジンを始動し、オイル漏れがないことを確認します。
- ボンネットを閉じる
ボンネットを閉め、ボンネットステーをしっかりと固定します。
- 廃油を処理する
オイルパンに溜まった廃油は、廃油処理業者に処分してもらいます。
注意点
- エンジンオイル交換作業は、エンジンが冷えている状態で行う必要があります。
- エンジンオイルやオイルフィルターは、車の取扱説明書に記載されている指定のものを使用してください。
- オイルパンやじょうごなどの工具は、しっかりと固定して使用してください。
- オイル漏れや異常を感じたら、すぐに整備工場に相談してください。
まとめ
エンジンオイル交換は、自分でできる簡単なメンテナンスです。定期的に交換することで、車のコンディションを維持することができます。上記の解説を参考に、ぜひ挑戦してみてください。
【エンジンオイル交換の費用相場:ディーラーと民間業者の比較】
エンジンオイル交換には、エンジンオイル代と工賃がかかります。費用は、車種や使用するエンジンオイルの種類、交換する業者によって異なります。
ディーラーでの交換費用
ディーラーでエンジンオイル交換を行う場合の費用相場は、3,000円~10,000円です。
- エンジンオイル代: 1リットルあたり約1,300円
- 工賃: 2,000円ほど
軽自動車であれば、必要なエンジンオイルは約3リットルなので、オイル代と工賃を合わせると、約6,000円となります。
ディーラーでの交換には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
- 安心感がある
- 純正のエンジンオイルを使用できる
- 車検などのついでに依頼できる
デメリット
- 民間業者よりも費用が高い
- 予約が必要
- 時間に余裕が必要
民間業者での交換費用
民間業者でエンジンオイル交換を行う場合の費用相場は、2,000円~8,000円です。
- エンジンオイル代: ディーラーよりも安価な場合が多い
- 工賃: 500円~2,000円ほど
カー用品店やガソリンスタンドなどの民間業者では、ディーラーよりも安価なエンジンオイルを使用している場合が多いため、費用を抑えることができます。
民間業者での交換には、以下のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
- ディーラーよりも費用が安い
- 予約不要で気軽に依頼できる
- 短時間で作業してもらえる
デメリット
- ディーラーのような安心感はない
- 純正以外のエンジンオイルを使用される場合がある
- 車検などのついでに依頼できない
ディーラーと民間業者の比較
項目 | ディーラー | 民間業者 |
---|---|---|
費用 | 3,000円~10,000円 | 2,000円~8,000円 |
メリット | 安心感がある、純正オイル使える、車検ついで依頼できる | 安価、予約不要、短時間で作業完了 |
デメリット | 高価、予約必要、時間が必要 | 安心感ない、純正オイル以外の場合がある、車検ついで依頼できない |
自分に合った業者を選ぶ
エンジンオイル交換業者を選ぶ際は、費用だけでなく、上記のようなメリットとデメリットも考慮することが重要です。
- 安く済ませたい場合は、民間業者を選ぶ。
- 安心感を重視する場合は、ディーラーを選ぶ。
- 純正オイルにこだわりたい場合は、ディーラーを選ぶ。
- 短時間で作業してもらいたい場合は、民間業者を選ぶ。
また、複数の業者の見積もりを取ってみるのもおすすめです。
【エンジンオイル交換を怠るとどうなる?車の寿命を縮める原因に】
エンジンオイルは、主に以下の役割を果たしています。
- 潤滑: エンジン内部の金属部品を滑らかに動かす
- 冷却: エンジン内部の熱を奪い、冷却する
- 洗浄: エンジン内部の汚れやスラッジを洗浄する
- 防錆: エンジン内部の金属部品を錆から守る
これらの役割を適切に果たすためには、エンジンオイルを定期的に交換する必要があります。
エンジンオイル交換を怠るとどうなる?
エンジンオイル交換を怠ると、以下のような問題が発生する可能性があります。
- エンジン性能の低下: 摩擦が多くなったエンジンは、パワーロスや燃費悪化につながります。
- エンジン内部の損傷: 劣化が進んだオイルは、エンジン内部の金属部品を傷つけ、最悪の場合、エンジンブローを起こす可能性があります。
- スラッジの蓄積: エンジンオイルが劣化すると、スラッジと呼ばれる汚れが蓄積し、エンジン内部の目詰まりを引き起こす可能性があります。
- サビの発生: エンジンオイルが劣化すると、エンジン内部の金属部品が錆びてしまう可能性があります。
これらの問題により、車の寿命が縮んでしまうだけでなく、修理費用が高額になる可能性もあります。
適切な交換時期を守ろう
エンジンオイルの交換時期は、車の取扱説明書に記載されています。一般的には、以下のいずれかに該当したら交換時期となります。
- 走行距離: 5,000km~10,000km走行毎
- 使用期間: 6ヶ月~1年毎
上記はあくまでも目安であり、車の使用状況によっては、もっと早く交換が必要になる場合があります。以下のような場合は、早めに交換することをおすすめします。
- 短距離走行が多い: 短距離走行では、エンジンオイルが十分に温まらず、劣化が早くなります。
- 渋滞路を走行する: 渋滞路では、エンジン回転数が低く、オイルの循環が悪くなります。
- 埃や砂が多い環境で走行する: 埃や砂はエンジンオイルに混入し、劣化を早めます。
- スポーツ走行をする: スポーツ走行では、エンジンオイルに大きな負荷がかかります。
まとめ
エンジンオイル交換は、定期的に行う必要がある重要なメンテナンスです。毎日、良いカーライフを送れるように愛車のコンディションを維持しましょう。