エンジン・オイルについて第2弾!!
【エンジンオイル漏れを発見したら?原因と修理方法】
エンジンオイル漏れを発見する方法
エンジンオイル漏れは、以下のような症状で発見できます。
- ボンネットを開けたときに、エンジン周辺にオイルの跡がある
- 車の駐車場所の下に、オイルのシミがある
- 排気ガスから白煙が出ている
- エンジン音が大きくなった
- オイルの減りが早い
これらの症状に当てはまる場合は、エンジンオイル漏れを疑いましょう。
エンジンオイル漏れの原因
エンジンオイル漏れには、さまざまな原因が考えられます。
- ドレンボルトの緩みや破損: ドレンボルトは、エンジンオイルを排出しするためのボルトです。ドレンボルトが緩んだり破損したりすると、そこからオイルが漏れます。
- ガスケットの劣化: ガスケットは、エンジン部品同士の隙間を埋めるためのパッキンです。ガスケットが劣化すると、隙間からオイルが漏れます。
- オイルシール・パッキンの劣化: オイルシール・パッキンは、エンジン内部のオイル漏れを防ぐための部品です。オイルシール・パッキンが劣化すると、隙間からオイルが漏れます。
- クランクシャフトオイルシール・カムシャフトオイルシールなどの劣化: クランクシャフトオイルシール・カムシャフトオイルシールは、エンジン内部の回転部品と固定部品の間を埋めるための部品です。これらの部品が劣化すると、隙間からオイルが漏れます。
- クランクケースの亀裂: クランクケースは、エンジン内部の部品を収めるための鋳造部品です。クランクケースに亀裂が入ると、そこからオイルが漏れます。
修理方法
エンジンオイル漏れを発見したら、できるだけ早めに修理工場に持ち込みましょう。修理方法は、原因によって異なります。
- ドレンボルトの緩みや破損: ドレンボルトを締め直したり、新しいドレンボルトに交換したりします。
- ガスケットの劣化: 劣化したガスケットを新しいガスケットに交換します。
- オイルシール・パッキンの劣化: 劣化したオイルシール・パッキンを新しいオイルシール・パッキンに交換します。
- クランクシャフトオイルシール・カムシャフトオイルシールなどの劣化: 劣化した部品を新しい部品に交換します。
- クランクケースの亀裂: クランクケースを交換する必要があります。
修理費用は、原因や修理内容によって異なりますが、数千円から数万円程度となります。
【エンジンオイルチェックの重要性】
エンジンオイルは、使用随着に劣化していきます。劣化すると、潤滑性能や冷却性能が低下し、以下のような問題が発生する可能性があります。
- エンジン性能の低下: エンジン内部の抵抗が増え、パワーロスや燃費悪化につながります。
- エンジン内部の損傷: 摩擦が多くなったエンジンは、最悪の場合、エンジンブローを起こす可能性があります。
- オーバーヒート: エンジンオイルの冷却性能が低下すると、エンジンがオーバーヒートする可能性があります。
特に、長距離運転では、エンジンオイルに大きな負荷がかかります。そのため、長距離運転前に必ずエンジンオイルをチェックし、必要であれば交換することが重要です。
エンジンオイルチェックの方法
エンジンオイルチェックは、以下の手順で行います。
- エンジンを停止する: エンジンを停止してから5分ほど待って、エンジンオイルを落ち着かせます。
- ボンネットを開ける: 車種によってボンネットの開け方は異なりますので、取扱説明書を参照してください。
- オイルレベルゲージを引き抜く: エンジンルーム内にあるオイルレベルゲージを引き抜きます。
- オイルレベルを確認する: オイルレベルゲージの先端のオイルが付着している部分を、オイルレベルゲージに刻まれている目盛りと照らし合わせます。オイルレベルが下限よりも低い場合は、エンジンオイルを追加する必要があります。
- エンジンオイルを追加する: オイルレベルが下限よりも低い場合は、指定の粘度のエンジンオイルを適量追加します。オイルレベルゲージの目盛りまでオイルが来たら、オイルレベルゲージを元に戻します。
ポイント
- エンジンオイルは、冷えている状態よりも温まっている状態の方が量が多いので、エンジンを停止してから5分ほど待ってからチェックするようにしましょう。
- オイルレベルゲージには、最低ラインと最高ラインが刻まれています。オイルレベルが最低ラインよりも低い場合は、必ずエンジンオイルを追加してください。
- 指定粘度のエンジンオイルを使用してください。車の取扱説明書に記載されている指定粘度のエンジンオイルを使用しないと、エンジンの性能に悪影響を及ぼす可能性があります。
- エンジンオイルを継ぎ足す場合は、少しずつ追加し、オイルレベルを確認しながら行ってください。
長距離運転前にチェックすべきその他の項目
エンジンオイル以外にも、長距離運転前にチェックしておくべき項目はいくつかあります。
- 冷却水: 冷却水は、エンジンの熱を奪って冷却する役割を果たしています。冷却水の量が不足していると、エンジンオーバーヒートにつながる可能性があります。
- タイヤ: タイヤの空気圧や状態をチェックしましょう。空気圧が不足していたり、タイヤが摩耗していたりすると、パンクなどのトラブルにつながる可能性があります。
- バッテリー: バッテリーの電圧をチェックしましょう。バッテリーが弱っていると、エンジン始動不良などのトラブルにつながる可能性があります。
- ワイパー: ワイパーブレードの状態をチェックし、必要であれば交換しましょう。ワイパーブレードが劣化していると、視界不良となり、事故につながる可能性があります。
- ヘッドライト: ヘッドライトの球切れをチェックし、必要であれば交換しましょう。ヘッドライトが切れていると、夜間の運転が危険になります。
【エンジンオイル添加剤の種類】
エンジンオイル添加剤には、以下のような種類があります。
- 洗浄系: エンジン内部の汚れやスラッジを洗浄する効果があります。
- 潤滑系: エンジンオイルの潤滑性能を向上させる効果があります。
- 摩耗防止系: エンジン内部の金属部品の摩耗を防ぐ効果があります。
- 粘度調整系: エンジンオイルの粘度を調整する効果があります。
- 密封性能向上系: エンジンオイルの漏れを防ぐ効果があります。
エンジンオイル添加剤の効果
エンジンオイル添加剤には、上記のような種類それぞれに期待できる効果があります。しかし、すべてのエンジンオイル添加剤が効果があるわけではなく、中には効果が実感できないものや、逆にエンジンを傷めるものもあります。
エンジンオイル添加剤を使用する前に、必ず車の取扱説明書で確認し、使用しても問題ないかどうかを確認する必要があります。
エンジンオイル添加剤の注意点
エンジンオイル添加剤を使用する際には、以下の点に注意する必要があります。
- 車の取扱説明書で確認する: エンジンオイル添加剤を使用しても問題ないかどうか、必ず車の取扱説明書で確認してください。
- 添加量を守る: 決められた添加量を守って使用してください。添加量が多すぎると、逆にエンジンを傷める可能性があります。
- 使用頻度を守る: 決められた使用頻度を守って使用してください。使用頻度が多すぎると、エンジンオイルの劣化を早める可能性があります。
- 長期間使用しない: 長期間使用しない場合は、エンジンオイルを交換してから使用してください。
エンジンオイル添加剤は万能薬ではない
エンジンオイル添加剤は、万能薬ではありません。エンジンオイルが劣化している場合は、添加剤を使用しても効果が実感できない可能性があります。また、添加剤によっては、逆にエンジンを傷める可能性もあります。
エンジンオイルの性能を維持するためには、定期的にエンジンオイルを交換することが最も重要です。エンジンオイル添加剤は、あくまでも補助的な手段として使用するようにしましょう。
【古いエンジンオイルの処分方法】
古いエンジンオイルを処分するには、以下の方法があります。
1. 自治体の回収サービスを利用する
多くの自治体では、古いエンジンオイルを回収するサービスを行っています。回収場所は、自治体によって異なりますので、事前に確認が必要です。回収されたエンジンオイルは、専門業者によって処理されます。
2. 民間業者の回収サービスを利用する
カー用品店やガソリンスタンドなど、民間業者でも古いエンジンオイルを回収するサービスを行っている場合があります。料金は業者によって異なりますが、自治体の回収サービスよりも高額になることが多いです。
3. 指定の場所で廃棄する
自治体によっては、指定の場所で古いエンジンオイルを廃棄できる場合があります。廃棄場所は、自治体によって異なりますので、事前に確認が必要です。
4. 再利用する
古いエンジンオイルを再利用する方法もあります。再利用方法は、以下のとおりです。
- 燃料として使用する: 古いエンジンオイルを燃料として使用するストーブやボイラーがあります。
- 潤滑油として使用する: 古いエンジンオイルを潤滑油として使用する機械があります。
- リサイクルする: 古いエンジンオイルをリサイクルして、新しいエンジンオイルを作る方法があります。
5. 不法投棄は絶対にしない
古いエンジンオイルを不法投棄することは、絶対にしないでください。不法投棄は、環境汚染につながるだけでなく、罰則の対象となります。
環境に配慮した処分方法
古いエンジンオイルを処分する際には、以下の点に注意することで、環境に配慮することができます。
- 回収サービスを利用する: 自治体の回収サービスや民間業者の回収サービスを利用することで、専門業者によって処理されます。
- 再利用する: 古いエンジンオイルを再利用することで、廃棄物を減らすことができます。
- 廃棄場所を適切に選ぶ: 指定の場所で廃棄することで、環境汚染を防ぐことができます。
【粘度】
エンジンオイルの粘度は、W(ウィンター)とナンバー(サマー)で表されます。Wの後ろの数字が小さいほど低粘度、数字が大きいほど高粘度となります。
- 低粘度オイル: 燃費性能に優れていますが、高温時の潤滑性能が低くなります。
- 高粘度オイル: 高温時の潤滑性能に優れていますが、燃費性能が低下します。
車の使用状況や季節に合わせて、適切な粘度のエンジンオイルを選ぶ必要があります。
2. ベースオイル
エンジンオイルには、鉱物油、化学合成油、部分合成油の3種類のベースオイルが使われています。
- 鉱物油: 安価ですが、性能や耐久性が劣ります。
- 化学合成油: 高性能で耐久性に優れていますが、高価です。
- 部分合成油: 鉱物油と化学合成油の中間の性能と価格です。
車の性能や予算に合わせて、適切なベースオイルのエンジンオイルを選ぶ必要があります。
3. 規格
エンジンオイルには、API規格とILSAC規格の2種類の規格があります。
- API規格: アメリカ石油協会(API)が定めた規格です。S、C、Gの3つのカテゴリーがあり、それぞれガソリン車用、ディーゼル車用、LPG車用に分類されています。
- ILSAC規格: 国際潤滑油規格委員会(ILSAC)が定めた規格です。GF-1、GF-2、GF-5などのグレードがあり、車の排気ガス規制や燃費性能に対応しています。
車の車種や年式に合わせて、適切な規格のエンジンオイルを選ぶ必要があります。
4. 添加剤
エンジンオイルには、洗浄剤、摩耗防止剤、粘度調整剤などの添加剤が含まれています。これらの添加剤は、エンジン性能や燃費向上、摩耗防止などの効果が期待できます。
車の使用状況やニーズに合わせて、適切な添加剤が含まれているエンジンオイルを選ぶ必要があります。
5. 価格
エンジンオイルは、価格帯が幅広い商品です。安価なものであれば数百円から購入できますが、高性能なものであれば数千円から数万円するものもあります。
予算に合わせて、適切な価格のエンジンオイルを選ぶ必要があります。
エンジンオイルを選ぶ際は、以下の要素を考慮する必要があります。
- 車の取扱説明書: 車種ごとに推奨される粘度グレードが記載されています。基本的には、この粘度グレードのオイルを選ぶのがおすすめです。
- 運転環境: 寒冷地を走行する場合は、低温粘度の低いオイルを選ぶ必要があります。逆に、高温多湿な地域を走行する場合は、高温粘度の高いオイルを選ぶ必要があります。
- 車の使用状況: 高速走行やスポーツ走行を行う場合は、高性能な合成油を選ぶことをおすすめします。
その他の注意点
- エンジンオイルは、定期的に交換する必要があります。交換時期は、車の取扱説明書に記載されていますが、一般的には5000km~10000km走行毎が目安です。
- オイル交換を行う際は、同時にオイルフィルターも交換することをおすすめします。
- 複数の種類のエンジンオイルを混ぜて使用することは避けてください。
まとめ
エンジンオイル交換は、定期的に行う必要がある重要なメンテナンスです。毎日、良いカーライフを送れるように愛車のコンディションを維持しましょう。