2WDと4WDの違いとは

2024/06/04 ブログ

はじめに

1. 2WDと4WDの仕組み

1.1 2WD

2WDはTwo Wheel Driveの略で、前輪または後輪のいずれか2つの車輪のみで駆動します。一般的に、前輪駆動(FF)と後輪駆動(FR)の2種類に分類されます。

  • FF車:エンジンからの動力をトランスミッションで前輪に伝達し、前輪を回転させて駆動します。
  • FR車:エンジンからの動力をトランスミッションで後輪に伝達し、後輪を回転させて駆動します。

1.2 4WD

4WDはFour Wheel Driveの略で、前輪と後輪の4つの車輪すべてで駆動します。状況に応じて、2WDと4WDを切り替えられるものや、常に4WDで走行するものなど、様々なシステムがあります。

  • パートタイム4WD:通常は2WDで走行し、滑りやすい路面などでは手動で4WDに切り替えます。構造がシンプルで軽量なため、燃費性能に優れています。
  • フルタイム4WD:常に4WDで走行します。悪路走破性に優れていますが、パートタイム4WDに比べて燃費が悪くなります。
  • オンデマンド4WD:路面の状況に応じて自動的に2WDと4WDを切り替えます。近年主流のシステムで、燃費性能と悪路走破性の両立を実現しています。

2. 2WDと4WDのメリット・デメリット

2.1 2WDのメリット

  • 燃費性能が良い:4WDに比べて駆動する車輪数が少ないため、燃費性能に優れています。
  • 価格が安い:構造がシンプルで部品点数が少ないため、4WD車に比べて価格が安くなります。
  • 取り回しがしやすい:2WD車は4WD車に比べて軽量・コンパクトなため、取り回しがしやすいという特徴があります。

2.1 2WDのデメリット

  • 悪路走破性が低い:滑りやすい路面や雪道などでは、駆動力が不足してスタックしてしまう可能性があります。
  • 悪天候時の運転が不安定:雨天や強風などの悪天候では、車体が滑りやすくなる可能性があります。

2.2 4WDのメリット

  • 悪路走破性に優れている:4つの車輪すべてで駆動するため、滑りやすい路面や雪道でも安定した走行が可能です。
  • 悪天候時の運転が安定:雨天や強風などの悪天候でも、車体が滑りにくく安定した運転が可能です。
  • アウトドアやレジャーに最適:山道や林道など、悪路を走行する機会が多い方におすすめです。

2.2 4WDのデメリット

  • 燃費性能が悪い:2WDに比べて駆動する車輪数が多いため、燃費性能が悪くなります。
  • 価格が高い:構造が複雑で部品点数が多いため、2WD車に比べて価格が高くなります。
  • 車体が重くなる:4WDシステムを搭載するため、車体が重くなり取り回しが悪くなる場合があります。

3. 2WDと4WDの選び方

2WDと4WDのどちらを選ぶべきかは、主に以下の3つの要素を考慮する必要があります。

  • 走行環境:雪道や悪路を頻繁に走行する場合は4WD、そうでない場合は2WDがおすすめです。
  • ニーズ:アウトドアやレジャーをよく利用する場合は4WD、燃費や価格を重視する場合は2WDがおすすめです。
  • 予算:4WD車は2WD車よりも価格が高いため、予算も考慮する必要があります。

4. 具体的な車種選び

上記の要素を踏まえ、具体的な車種を選ぶ際には、以下の点に注目しましょう。

  • 4WDシステムの種類:パートタイム4WD、フルタイム4WD、オンデマンド4WDなど、それぞれの特徴を理解した上で選ぶことが重要です。
  • 燃費性能:JC08モード燃費など、カタログ燃費を参考に燃費性能を比較しましょう。

【燃費・価格・走行性能】

 燃費

燃費は、自動車を選ぶ上で最も重要な要素の一つです。一般的に、2WD車は4WD車よりも燃費性能に優れています。これは、4WD車は駆動する車輪数が多いため、それだけエネルギーを消費するからです。

近年では、4WD車でも燃費性能が向上しており、2WD車との差は縮小傾向にあります。しかし、依然として2WD車の方が燃費性能に優れていることは事実です。

燃費を重視する場合は、2WD車を優先的に検討することをおすすめします。

 価格

価格も、自動車を選ぶ上で重要な要素の一つです。2WD車は4WD車よりも構造がシンプルで部品点数が少ないため、一般的に価格が安くなります。

4WD車は駆動システムを搭載するため、構造が複雑になり部品点数が多くなります。そのため、2WD車よりも価格が高くなります。

予算が限られている場合は、2WD車を優先的に検討することをおすすめします。

 走行性能

走行性能は、車の使いやすさに大きく影響します。2WD車は4WD車よりも軽量で取り回しがしやすいという特徴があります。

一方、4WD車は悪路走破性に優れています。滑りやすい路面や雪道でも安定した走行が可能です。

走行性能を重視する場合は、ご自身の走行環境を考慮する必要があります。

 その他のポイント

燃費、価格、走行性能以外にも、2WDと4WDを選ぶ際に考慮すべきポイントはいくつかあります。

  • 車種:近年では、SUVやミニバンなど、様々な車種で2WDと4WDを選択できるようになっています。
  • ライフスタイル:家族構成や荷物の量など、ご自身のライフスタイルに合わせて選ぶことも大切です。

【雪のない地域で4WD車のメリット】

1.1 雨天時の安定性

雨天時、路面は濡れて滑りやすくなります。4WD車は4つの車輪すべてで駆動するため、2WD車に比べて安定した走行が可能です。特に、急発進や急ブレーキ、コーナリングなどの操作時に、4WD車の安定性が発揮されます。

1.2 坂道の登坂性能

急な坂道では、2WD車はエンジンパワーだけでは登りきれない場合があります。4WD車は4つの車輪すべてで駆動するため、2WD車よりも登坂性能が優れています。特に、荷物をたくさん積んでいたり、勾配のきつい坂道を登ったりする場合に、4WD車のメリットを実感できます。

1.3 砂利道や悪路の走行性能

砂利道や悪路では、2WD車はタイヤが空転してスタックしてしまう可能性があります。4WD車は4つの車輪すべてで駆動するため、2WD車よりもスタックしにくく、安定した走行が可能です。特に、キャンプや登山などのアウトドアアクティビティを楽しむ場合に、4WD車のメリットを実感できます。

1.4 安心感

雪のない地域であっても、突然の大雨や土砂崩れなどの災害が発生する可能性があります。4WD車は悪路走破性に優れているため、いざという時に役立ちます。また、4WD車に乗っていることで、安心感を得られるという心理的なメリットもあります。

2. 雪のない地域で4WD車のデメリット

2.1 燃費の悪化

4WD車は2WD車に比べて駆動する車輪数が多いため、燃費が悪くなります。一般的に、4WD車は2WD車よりも10~20%ほど燃費が劣ると言われています。

2.2 価格の高騰

4WD車は2WD車よりも構造が複雑で部品点数が多いため、価格が高くなります。一般的に、4WD車は2WD車よりも10~20%ほど価格が高くなると言われています。

2.3 車体の重量増加

4WD車は駆動システムを搭載するため、車体が重くなります。車体が重くなることで、燃費が悪化したり、取り回しが悪くなったりするなどのデメリットがあります。

3. 雪のない地域で4WD車を選ぶべき?

雪のない地域で4WD車を選ぶべきかどうかは、ご自身のニーズやライフスタイルによって異なります。

  • 雨天時の安定性や坂道の登坂性能を重視する方
  • 砂利道や悪路を走行する機会が多い方
  • いざという時に備えて安心感を求める方

には、4WD車をおすすめします。

一方、

  • 燃費や価格を重視する方
  • 車体の重量増加によるデメリットを避けたい方

には、2WD車をおすすめします。

4. 具体的な車種選び

4WD車を選ぶ場合は、以下の点に注目しましょう。

  • 4WDシステムの種類:パートタイム4WD、フルタイム4WD、オンデマンド4WDなど、それぞれの特徴を理解した上で選ぶことが重要です。
  • 燃費性能:JC08モード燃費など、カタログ燃費を参考に燃費性能を比較しましょう。
  • 価格:予算をしっかりと把握した上で、車種を選びましょう。

【2WDから4WDへの改造】

1. 2WDから4WDへの改造が可能かどうか

2WDから4WDへの改造が可能かどうかは、車種によって異なります。一般的に、以下のような車種は改造が可能です。

  • フレーム構造が同じ:2WD車と4WD車でフレーム構造が同じであれば、比較的容易に改造できます。
  • 駆動システムを移植できる:4WD車の駆動システムを2WD車に移植できる車種もあります。

一方、以下のような車種は改造が難しい、または不可能です。

  • フレーム構造が異なる:2WD車と4WD車でフレーム構造が異なる場合は、改造が非常に困難になります。
  • 駆動システムが異なる:4WD車の駆動システムが2WD車と互換性がない場合は、改造できません。

2. 2WDから4WDへの改造費用

2WDから4WDへの改造費用は、車種や改造内容によって大きく異なりますが、一般的に数十万円から数百万円程度かかります。

改造費用には、以下の項目が含まれます。

  • 部品代:4WDシステムやデフ、ドライブシャフトなどの部品代がかかります。
  • 工賃:改造作業にかかる工賃がかかります。
  • 塗装代:ボディやフレームを塗装する場合は、塗装代がかかります。
  • 車検代:改造後には車検を受ける必要があり、車検代がかかります。

3. 2WDから4WDへの改造リスク

2WDから4WDへの改造には、以下のようなリスクが伴います。

  • 安全性の低下:改造によって車の構造が変化するため、安全性が低下する可能性があります。
  • 故障のリスク:改造によって新たな故障が発生する可能性があります。
  • 車検に通らない:改造内容によっては、車検に通らない場合があります。
  • 売却時の価値低下:改造車は、ノーマル車よりも売却時の価値が低くなる可能性があります。

4. 2WDから4WDへの改造を検討する前に

2WDから4WDへの改造を検討する前に、以下の点に注意する必要があります。

  • 車種が改造可能かどうか:車種によっては、改造が難しい、または不可能です。
  • 費用とリスク:改造費用は数十万円から数百万円程度かかり、安全性の低下や故障のリスクなどのリスクも伴います。
  • 法律:改造によって車検に通らない場合や、道路交通法違反となる場合があります。
  • アフターフォロー:改造後に故障が発生した場合、修理してくれる業者が少ない場合があります。

5. 2WDから4WDへの代替案

2WDから4WDへの改造ではなく、以下の代替案を検討することもできます。

  • 4WD車を購入する:最初から4WD車を購入すれば、改造の手間や費用、リスクを回避できます。
  • チェーンやスタッドレスタイヤを使用する:雪道など、悪路を走行する場合は、チェーンやスタッドレスタイヤを使用することで、4WD車と同等の走行性能を得ることができます。

【雪道での運転のコツ】

1. 出発前の準備

1.1 車両の準備

  • タイヤ:冬タイヤを装着し、空気圧を適正に調整しましょう。スタッドレスタイヤの場合は、摩耗状態にも注意が必要です。
  • エンジンオイル:粘度の低い冬用のエンジンオイルを使用しましょう。
  • バッテリー:バッテリーの状態をチェックし、必要であれば交換しましょう。
  • ワイパー:ワイパーブレードを冬用ワイパーに交換し、ワイパーウォッシャー液を凍結防止タイプのものにしましょう。
  • ライト:ヘッドライト、フォグランプ、リアフォグランプの点灯確認を行いましょう。
  • その他:雪道での滑りに備えて、チェーンやスコップ、融雪剤などを車載しておきましょう。

1.2 情報収集

  • 天気予報:出発前に、最新天気予報を確認し、路面の状況を把握しましょう。
  • 道路情報:ラジオやカーナビなどで、通行止め情報や路面状況を確認しましょう。

2. 運転中の注意点

2.1 スピード

  • 車間距離を十分に取る:通常の2倍以上の車間距離を確保しましょう。
  • 速度を控えめに:路面の状況に合わせて、安全な速度で走行しましょう。
  • 急発進・急ブレーキ・急ハンドルを避ける:ゆっくりと、滑らかに操作しましょう。

2.2 コーナリング

  • 早めにハンドルを切る:早めにハンドルを切り、ゆっくりと曲がりましょう。
  • 車体の安定を保つ:ハンドル操作だけでなく、アクセルやブレーキも使って車体の安定を保ちましょう。

2.3 坂道

  • 上り坂:勢いで登ろうとせず、ゆっくりと登りましょう。
  • 下り坂:エンジンブレーキを活用し、車速を落としすぎないように注意しましょう。

2.4 その他

  • 視界を確保する:雪で視界が悪くなるため、こまめにワイパーを作動させ、ヘッドライトを点灯しましょう。
  • 周囲の状況に注意する:歩行者や自転車など、他の交通機関にも十分注意しましょう。
  • 無理な運転はしない:体調が悪い時や、時間に余裕がない時は無理な運転を避けましょう。

3. スタックしてしまった場合

  • 焦らず冷静に行動する:焦ると余計なことをしてしまうため、まずは落ち着いて状況を判断しましょう。
  • 周囲に助けを求める:周りの人に助けを求めたり、ロードサービスを利用したりしましょう。
  • 無理に脱出しようとしない:無理に脱出しようとすると、車がさらに沈んでしまう可能性があります。

それでは、良いカーライフを!!