車と保険

2024/07/20 ブログ

【初心者必見!車の保険について】

1. 車の保険の種類

車の保険は大きく分けて2種類あります。

1-1. 自賠責保険

自賠責保険は、自動車損害賠償責任保険の略称で、車が人を死傷させたり、他人の車を壊したりした場合に、被害者へ支払われる賠償金を補償する、 加入が義務付けられている保険 です。

しかし、自賠責保険で支払われる限度額は、死亡事故で1人あたり3,000万円、重傷事故で1人あたり120万円、軽傷事故で1人あたり15万円と定められており、近年増加傾向にある高額な損害賠償額をすべて補償するには 十分ではありません

1-2. 任意保険

自賠責保険の不足分を補うために加入するのが、任意保険です。主に以下の3つの補償が含まれます。

  • 対人賠償保険: 相手方の死傷による損害賠償金を補償
  • 対物賠償保険: 相手方の車両や建物、塀などに損害を与えた場合の損害賠償金を補償
  • 車両保険: 自身の車が事故で破損・盗難にあった場合の修理費用や盗難時の時価を補償

任意保険は、加入する補償内容や保険金額によって保険料が大きく変わります。

2. 補償内容の選び方

任意保険を選ぶ際には、以下のポイントを参考に、補償内容を検討しましょう。

2-1. 対人・対物賠償保険

対人・対物賠償保険は、 無制限 で加入することをおすすめします。

近年は、自賠責保険の限度額を超える高額な賠償請求が増えています。万が一、重大な事故を起こしてしまった場合、被害者へ十分な補償を提供できなければ、ご自身の財産が失われる可能性もあります。

2-2. 人身傷害保険

人身傷害保険は、 搭乗者傷害保険被保険者傷害保険 の2種類に分けられます。

  • 搭乗者傷害保険: 事故の際、搭乗者が負ったケガの治療費や休業損害などを補償
  • 被保険者傷害保険: ドライバー自身が事故の際負ったケガの治療費や休業損害などを補償

搭乗者傷害保険は、万が一、同乗者が重傷を負ってしまった場合の治療費などの金銭的な負担を軽減するために加入しておくことをおすすめします。

被保険者傷害保険は、自身のケガに対する補償のため、加入するか否かは任意です。

2-3. 車両保険

車両保険は、 車の購入費用やローン残高 を考慮して加入するかどうかを検討しましょう。

新車の場合は、車両保険に加入しておくと、事故で車が全損した場合でも、購入費用に近い金額の保険金を受け取ることができます。

中古車の場合は、車の価値が低くなっているため、車両保険に加入しても修理費用の方が高額になる可能性があります。

また、ローンで購入した車の場合は、車両保険に加入しておかないと、事故で車が全損した場合に、ローン残額が残ってしまうため注意が必要です。

【車両保険と対人・対物保険の違い詳しく説明】

1. 補償内容の違い

  • 車両保険:

    車両保険は、 自身の車が事故で破損・盗難にあった場合の修理費用や盗難時の時価を補償 する保険です。具体的には、以下のような損害が補償されます。

    • 衝突事故による修理費用
    • 自損事故による修理費用
    • 車上荒らしによる盗難
    • 車両盗難
    • 暴風雨や洪水などの自然災害による損害
    • 飛来物による損害
    • 汚損による損害

    車両保険は、 加入するか否かは任意 です。

  • 対人・対物保険:

    対人・対物保険は、 事故で相手方に損害を与えた場合の損害賠償金を補償 する保険です。具体的には、以下のような損害が補償されます。

    • 対人賠償保険: 相手方の死傷による損害賠償金
    • 対物賠償保険: 相手方の車両や建物、塀などに損害を与えた場合の損害賠償金

    対人・対物保険は、 自賠責保険の補償限度額を超えた部分を補償 するものです。自賠責保険の限度額は、死亡事故で3,000万円、重傷事故で120万円、軽傷事故で15万円と定められていますが、近年はこれらの限度額を超える高額な損害賠償請求が増えています。

    そのため、対人・対物保険は 加入することが強くおすすめ されています。

2. 支払い対象の違い

  • 車両保険:

    車両保険は、 自身の車が対象 となります。事故で相手方に損害を与えた場合の損害賠償金は、対人・対物保険で支払われます。

  • 対人・対物保険:

    対人・対物保険は、 事故で相手方が被った損害 が対象となります。

3. 保険料の違い

  • 車両保険:

    車両保険の保険料は、車の 車種車両の状態年齢保険金の等級 などによって決まります。一般的に、新車の方が中古車よりも保険料が高くなります。また、高額な車種や、事故を起こしやすい年齢層のドライバーは、保険料が高くなります。

  • 対人・対物保険:

    対人・対物保険の保険料は、 補償内容居住地域事故歴 などによって決まります。補償内容が充実しているほど、保険料は高くなります。また、事故の多い地域に住んでいるドライバーや、過去に事故を起こしたことがあるドライバーは、保険料が高くなります。

4. どちらを優先すべきか

車両保険と対人・対物保険は、それぞれ異なる役割を担っています。

  • 車両保険:

    自身の車を修理・復旧したい場合に加入する保険です。

  • 対人・対物保険:

    相手方への損害賠償責任を補償するために加入する保険です。

どちらを優先すべきかは、 自身の状況 によって異なります。

  • 新車に乗っている場合や、ローンで購入している場合は、車両保険に加入しておくと安心です。
  • 自分が加害者になる可能性が低いと考える場合は、車両保険に加入しなくても良いかもしれません。
  • 万が一、相手方に多額の損害を与えてしまった場合に備えたい場合は、対人・対物保険の 補償内容を充実させる ことを優先しましょう。

【お得に加入!車の保険料を抑える】

1. 補償内容を見直す

保険料を節約する上で最も重要なポイントは、 補償内容を見直す ことです。

加入している補償内容が、本当に自分に必要かどうかをしっかりと検討しましょう。

以下は、保険料節約につながる具体的な見直しポイントです。

1-1. 車両保険

  • 新車の場合は、車両保険に加入しておくと安心ですが、中古車の場合は加入する必要がない場合もあります。
  • 車両保険の 免責金額引き上げる ことによって、保険料を節約できます。
  • 車両保険の 保険期間短縮 することも有効です。

1-2. 対人・対物保険

  • 補償内容は、 必要最低限 に絞りましょう。
  • 自賠責保険の限度額を超える 高額な賠償金 に備えて、対人・対物保険の 保険金額をアップ することも重要です。
  • 運転者限定特約や年齢条件特約を活用して、保険料を節約できます。

1-3. その他の補償

  • ロードサービスや弁護士費用特約などの オプション補償 は、本当に必要かどうかを検討しましょう。

2. 保険会社を比較する

複数の保険会社から 見積もり を取り、補償内容と保険料を比較しましょう。

近年は、インターネットで簡単に複数の保険会社から見積もりを取得できるサービスも増えています。

2-1. 比較するポイント

  • 補償内容
  • 保険料
  • ロードサービスの内容
  • 契約内容のわかりやすさ
  • 顧客満足度

2-2. おすすめの保険会社比較サイト

  • 窓口比較
  • インズウェブ
  • 自動車保険ナビ

3. 自分に合った支払い方法を選ぶ

保険料の支払い方法は、一括払い、月払い、ボーナス払いなどがあります。

  • 一括払い: 最も保険料が安くなる支払い方法です。
  • 月払い: 手元資金に余裕がない場合は、月払いがおすすめです。ただし、金利手数料がかかります。
  • ボーナス払い: ボーナス時期にまとめて支払いできるため、家計への負担を軽減できます。ただし、金利手数料がかかります。

4. 安全運転を心がける

事故を起こさなければ、保険料は上がりません。

日頃から安全運転を心がけ、事故リスクを減らすことが重要です。

  • 安全運転講習を受講する
  • ドライブレコーダーを取り付ける
  • 駐車場所には注意する

5. 各種割引制度を活用する

多くの保険会社では、以下のような 割引制度 を設けています。

  • ファミリー割引: 家族で複数の車を加入する場合に割引が適用される
  • 団体割引: 勤務先や所属団体でまとめて加入する場合に割引が適用される
  • エコカー割引: 燃費性能の高い車に乗っている場合に割引が適用される
  • ゴールド免許割引: ゴールド免許を持っている場合に割引が適用される
  • ノンフリート割引: 車をあまり使用しない場合に割引が適用される

自分に適用できる割引制度がないか、保険会社に確認してみましょう。

6. 定期的に見直す

保険料は、年齢や車種、事故歴などの変化によって変動します。

そのため、 定期的に保険内容を見直し、必要に応じて変更することが大切です。

また、5年以上の長期契約で割引が適用される保険会社もありますので、更新時期に合わせて検討してみるのも良いでしょう。

【海外旅行中のレンタカー保険の重要性】

海外旅行でレンタカーを利用する際は、 レンタカー保険 に加入することが 強くおすすめ されます。

1. 日本の自動車保険や海外旅行保険では補償されないことが多い

日本の自動車保険は、基本的には日本国内での事故のみを補償します。海外旅行保険には、レンタカー利用時の事故に対する補償が含まれている場合もありますが、 補償内容が十分でない ことや、免責金額が高額 な場合が多くあります。

2. 海外での事故やトラブルのリスクが高い

海外では、日本の交通ルールや道路状況とは異なる場合が多く、 事故やトラブルのリスク が高くなります。

  • 交通ルール: 信号機の設置状況や、一時停止の標識の意味などが日本と異なる場合があります。
  • 道路状況: 道路幅が狭い、路面状況が悪い、標識や標示が少ないなどの場合が多くあります。
  • 運転者の慣れ: 右ハンドル車に慣れていない、現地の言語がわからないなどの場合、運転操作に支障をきたす可能性があります。

3. レンタカー保険で補償される主な内容

レンタカー保険で補償される主な内容は、以下の通りです。

  • 対人・対物賠償保険: 相手方の死傷や、相手方の車両や建物などに損害を与えた場合の損害賠償金を補償
  • 車両保険: 自身の車が事故で破損・盗難にあった場合の修理費用や盗難時の時価を補償
  • ロードサービス: 事故や故障の際に、レッカー移動や修理の手配などをサポート
  • 弁護士費用特約: 事故後に弁護士に依頼する費用を補償

4. レンタカー保険の選び方

レンタカー保険を選ぶ際には、以下のポイントを参考にしましょう。

  • 補償内容: 必要な補償内容がしっかりと補償されているか確認する
  • 保険料: 複数の保険会社から見積もりを取り、比較検討する
  • 免責金額: 免責金額が低いほど、自己負担額が少なくなる
  • ロードサービスの内容: 24時間365日対応、日本語対応など、充実したサービス内容を選ぶ

5. 海外旅行中の注意点

海外旅行中にレンタカーを利用する際は、以下の点にも注意しましょう。

  • 国際免許証の取得: 多くの国では、国際免許証がないとレンタカーを借りることができません。
  • 車の状態の確認: 車を借りる前に、車の状態をしっかりと確認する。
  • 契約内容の理解: 契約内容をしっかりと理解し、不明な点は必ず確認する。
  • 安全運転: 海外の交通ルールを守り、安全運転を心がける。

【ペットもカバーできる自動車保険】

1. ペット特約とは

ペット特約は、自動車保険の 任意保険 に加入することで付帯できる特約です。主に以下の2つの補償が含まれます。

1-1. ペット搭乗者傷害保険

同乗しているペットが事故でケガをした場合の治療費や休業損害などを補償します。

1-2. ペット賠償責任保険

同乗しているペットが事故を起こし、人にケガをさせたり、他人の物を壊したりした場合の損害賠償金を補償します。

2. 補償内容

ペット特約の補償内容は、保険会社によって異なりますが、以下のようなものが一般的です。

  • 治療費: 事故でペットが負ったケガの治療費を補償
  • 休業損害: ペットの治療や世話のために飼い主が仕事を休んだ場合の収入補填
  • 死亡慰謝料: ペットが事故で死亡した場合の慰謝料を補償
  • 第三者賠償責任: ペットが事故を起こし、人にケガをさせたり、他人の物を壊したりした場合の損害賠償金を補償

3. 対象となるペット

ペット特約の対象となるペットは、犬や猫が一般的ですが、一部の保険会社ではうさぎや鳥などの小動物も対象としている場合があります。

4. 保険料

ペット特約の保険料は、 ペットの種類体重年齢保険金の等級 などによって決まります。一般的に、大型犬や体重が重いペットの方が保険料が高くなります。

5. 加入時の注意点

ペット特約に加入する際には、以下の点に注意しましょう。

  • 補償内容: 自分が求める補償内容がしっかりと補償されているか確認する
  • 保険料: 複数の保険会社から見積もりを取り、比較検討する
  • 免責金額: 免責金額が低いほど、自己負担額が少なくなる
  • 対象となるペット: 自分が飼っているペットが対象となるか確認する
  • 加入条件: 年齢や健康状態などの加入条件がある場合がある

6. ペットと一緒に安心してドライブするために

ペットと一緒に安心してドライブするために、以下の点にも注意しましょう。

  • 車内ケージの使用: ペットは車内ケージに入れて、安全を確保する。
  • 水分補給: ペットにこまめに水分補給をする。
  • 休憩: 長時間のドライブの場合は、適度に休憩を取る。
  • 熱中症対策: 夏場のドライブは、車内温度に注意し、熱中症対策をしっかりと行う。

それでは、良いカーライフを!!